【作例】コダックポートラ160

🌈 色味

ポートラ400よりさらにニュートラルで淡い。

彩度はかなり控えめ → 「くすんだ優しいトーン」。

肌の色は非常にナチュラルで、赤みを抑えた落ち着いた仕上がり。

青や緑はしっとり落ち着く。風景では淡い水彩画っぽい雰囲気になる。

🌓 コントラスト・トーン

低コントラスト寄り

ハイライトが飛びにくく、グラデーションがとても滑らか。

シャドウも柔らかく出るので、全体に「上品で控えめ」。

🪶 粒子感

ポートラシリーズで最も粒子が細かい

35mmでも滑らか、中判・大判なら「ほぼ無粒子」に感じるほど。

デジタルスキャンして拡大してもザラつきが目立たない。

📸 シーン別の印象

ポートレート → 美肌表現が抜群。雑誌や広告撮影でよく使われる。上品で“高級感ある”雰囲気。

風景 → 落ち着いた彩度なので、しっとりした空気感を表現したいときに最適。

日中撮影向け → ISO160なので明るいシーンで真価を発揮。逆に夕方・暗所ではちょっと使いにくい。

【作例】コダックポートラ400

🌈 色味

ナチュラル寄りの発色
彩度はやや控えめで、落ち着いた色合い。

肌色がきれい
名前のとおりポートレート向き。赤やオレンジが自然で、肌が健康的に写る。

緑や青も派手すぎず柔らかいトーン。風景にも十分対応できる。

🌓 コントラスト・トーン

柔らかめのコントラスト → デジタル的なパキッと感はない。

ハイライトに粘りがあり、白飛びしにくい。

シャドウも意外と潰れにくく、階調表現が豊か。

📸 粒子感

ISO400にしてはとても細かい

デジタル化してもザラつきは少なく、スキャン耐性も高い。

中判や大判で使うと「ほぼ滑らか」。

🪄 撮影シーン別の印象

ポートレート → 肌色がきれいで優しい雰囲気。特に自然光との相性抜群。

風景・スナップ → 彩度控えめなので淡い空気感、ドキュメンタリーっぽい雰囲気に。

夜景や暗所 → 400感度で使いやすいけど、やや粒子感が出る。ただそれもフィルムらしい味になる。

【作例】コダックカラープラス200

🎨 発色:クラシックで懐かしい色合い

ほんのり暖色系(黄・赤がやや強め)

夕暮れや古い街並みにマッチ

青や緑は控えめで、やや淡く出る

これが「ちょっとレトロ」な雰囲気に見える要因

✨ 一言で言えば:“ほんのりセピア風味のカラーネガ”

☀️ 明るさ・露出耐性

ISO 200なので、日中屋外での使用がベスト

ラチチュード(露出寛容度)はやや狭め

明暗差が強い場面では白飛び・黒潰れに注意

でも逆に、その荒さが「味」になることも多い

🔍 粒状性・シャープネス

やや粗めな粒子感

ISO 200としては「ちょっとザラつく」感じ

【作例】コダックゴールド200

🎨 発色:あたたかくてリッチ

全体的に暖色寄り

特に黄色・赤・オレンジが豊かに出る

青空はややシアン寄りのレトロブルー

富士フィルムの鮮やかな青とは異なり、少し「くすんだ上品さ」がある

緑はやや黄色っぽく出ることが多い(=草木が乾いた印象になることも)

📸 一言で言うなら:「昔のアメリカン映画っぽいフィルムトーン」

☀️ 露出・ラチチュード(露出の許容範囲)

ISO 200なので、昼間の屋外で安定感あり

明るめに撮るとハイライトがやや飛びやすいが、逆に“味”になる

露出オーバー気味に撮ると柔らかいトーンでノスタルジックに

🔍 粒状性・シャープネス

粒状感は比較的細かめ(ColorPlusより細かい)

シャープネスも中程度で、ほどよく柔らかく、ほどよく解像する

フィルムらしいざらつきはあるが、いやらしさは少ない

【作例】コダックウルトラマックス400

🎨 発色:派手すぎず、でもリッチ

全体的に“暖色強め”(赤・黄・オレンジが豊か)

特に夕景や木漏れ日、人物の肌などが暖かく写る

緑や青はやや控えめで、自然というより「ちょっとレトロ」

派手すぎず、コントラストの効いた色表現が特徴

✨一言で言うなら:「ちょっと荒くて、でも情熱的なスナップフィルム」

🌤 露出耐性・ラチチュード

ISO 400で日中も夜も使えるオールラウンダー

多少の露出オーバーやアンダーにはかなり強い

明暗差の大きいシーン(逆光・夕方)でもしっかり写る

🔍 粒状感・シャープネス

粒状感はやや粗め

デジタルで見るとザラつきが目立つことも

でもそれが「フィルムらしさ」として好まれる

シャープネスは中程度で、ほどよくラフで味のある描写

【作例】コダックプロイメージ100

🌈 発色:ナチュラル&ちょい暖色寄り

肌色が自然に出る → ポートレートに最適!

赤・黄がわずかに強く出る傾向があり、ほんのり暖かい印象

緑や青は派手すぎず、自然な彩度

コントラストも控えめで、階調がなだらか

🎯一言で言えば:「クセが少なくて素直。でもどこか優しい色合い」

☀️ 明るさ・露出耐性(ラチチュード)

ISO 100なので、屋外の日中向け

露出寛容度は広め

多少のオーバー・アンダーなら粘る

ハイライトの粘りが良い → 肌や白い被写体が飛びにくい!

🔍 粒状性・解像度

粒状感:非常に細かい!

シャープでキレのある描写ができる

スキャン耐性も高く、デジタル化向き